電子基準点のRINEX ver3.02(GRJE)のデータの変更について

閉じる



 令和元年10月1日より、電子基準点のRINEX ver3.02(GRJE)についてサイクルシフト補正(※)の扱いに 関する定義を変更したデータを提供します。

 変更は、受信機がTOPCON NET-G5、JAVAD DELTA-G3Tの電子基準点のデータで実施しますが、この変更に伴う 解析結果への影響は軽微であり、またこれまでに実施済みの測量作業については、 点検計算により精度管理がなされているため、再計算を実施する必要はありません。

 なお、10月1日をまたいでRINEX ver3.02(GRJE)を利用した場合に、解析結果に若干の差異が発生する可能性がありますが、 代わりにRINEX ver2.11を利用することでサイクルシフト補正の扱いの違いによる影響はなくなります。


※サイクルシフト補正
 測位衛星から受信する信号は、一つの周波数帯に複数含まれていることがあり、受信データから共通フォーマット (RINEX ver3.02)へ変換する際に、各周波数帯に基準信号を設け、他の信号をその基準信号に位相を合わせる (サイクルシフト補正)ことを行います。
 なお、各信号に加味された位相については、RINEXデータのヘッダを見ることで確認することができます。