FTPによるデータ取得について

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FTPによるデータ提供サービスをご利用になる方は、以下の内容をご理解いただいた上でデータを取得してください。
bullet電子基準点観測データについて
bullet電子基準点日々の座標値について
bulletIGS精密暦について
bullet対流圏遅延量推定値について
bullet電子基準点以外の観測データについて


FTPによるデータ取得方法
FTPを用いて電子基準点観測データ等をダウンロードするには、FTPクライアントソフトウェアを用いる方法とコマンドラインを用いる方法がございます。

FTPクライアントソフトウェアには、例えばwinscp、FFFTP、Filezila等があります。
ホスト名:terras.gsi.go.jp
ポート:21(FTP)
ユーザ名・パスワードはFTPユーザ登録から設定したものをご利用ください。
共通ログインサービスのユーザ名・パスワードとは異なりますのでご注意ください。
FTPクライアントソフトウェアの使い方については、それぞれのソフトウェアの説明をご参照ください。

Linuxでコマンドラインを用いる場合は、ftpコマンドをご利用ください。
接続先は [terras.gsi.go.jp] です。

電子基準点観測データのファイル名について
電子基準点の観測データファイルの名称は、定められた規則に従ってつけられます。
ファイルはgzip形式で圧縮されています。

      ssssddd?.yyo : 観測データファイル
      ssssddd?.yyn : GPS衛星の軌道情報ファイル
      ssssddd?.yyq : 準天頂衛星の軌道情報ファイル
      ssssddd?.yyg : GLONASS衛星の軌道情報ファイル
      ssssddd?.yyl : Galileo衛星の軌道情報ファイル
      ssss  : 観測局の番号もしくは名称を表します。
      ddd  : 観測した日の通算日を表します。
      yy  : 観測した日の西暦下2桁を表します。2009年では09となります。
      ?  : セッション番号の詳細はこちらをご覧ください。

      観測局の番号ssssは、6桁の局番号の下4桁が割り当てられています。

電子基準点観測データの格納フォルダについて
電子基準点の観測データは、以下のような構造のフォルダ(※1)に保存されています。

/data/G_2.11(GPSのみ、RINEXバージョン2.11)
/data/GR_2.11(GPS及びGLONASS、RINEXバージョン2.11)
/data/GRJ_2.12(GPS、GLONASS及び準天頂衛星、RINEXバージョン2.12)(※2)
/data/GRJE_2.12(GPS、GLONASS、準天頂衛星及びGalileo、RINEXバージョン2.12)
/data/GRJE_3.02(GPS、GLONASS、準天頂衛星及びGalileo、RINEXバージョン3.02)
/data/GRJE_4.01(GPS、GLONASS、準天頂衛星及びGalileo、RINEXバージョン4.01)

※1 さらに、西暦年毎、通算日毎のディレクトリに格納されています。

※2 /data/GRJ_2.12は、2016年4月1日以降は更新しません。RINEXバージョン2.12のデータは/data/GRJE_2.12に保存されます。

10分毎の電子基準点観測データについて(試験配信)
電子基準点の10分毎の観測データ(以下「本データ」という。)を試験的に公開しております。
本データは以下のような構造のフォルダに保存されています。
/data/EXT_data/10min/(YEAR)/(DOY)/(sess※)
※sessはセッション番号を指し、UTC0時00分台の観測データはa00、0時10分台はa10...23時50分台はx50のようなセッションごとフォルダに分けて保存されています。
速報性を重視しているため、欠測や通信断が発生してもリカバリーは行いません。3日より前のデータは順次削除いたします。
なお、通常の1時間観測データや1日データは必要に応じてリカバリーを順次行いますので、過去のデータやリカバリーしたデータが必要な方はそちらをご利用ください。

また、システムメンテナンス等により、予告なく本データの提供を停止することがあります。
利用者が本データを用いて行う一切の行為(本データを編集・加工等した情報を利用することを含む。)について、国土地理院は何ら責任を負うものではありません。
詳細は、国土地理院コンテンツ利用規約をご確認ください。
以上をご承知おきのうえご利用ください。
2023年12月26日修正:計算機の安定稼働を確保するため、5分ごとの提供間隔を10分ごとに変更させていただきます。これに伴い、格納先フォルダ名を変更しております。何卒御理解を賜りますよう、よろしくお願いします。


電子基準点日々の座標値ファイル名について
電子基準点日々の座標値ファイルの名称は、一定の規則に従ってつけられています。
      nnnnn[n].yy.pos : 電子基準点日々の座標値ファイル
      nnnnn[n]  : 電子基準点の番号(5または6桁)です。
      yy  : 観測した日の西暦下2桁を表します。2009年では09となります。
      pos  : 座標値ファイルであることを表す固定の拡張子です。

日々の座標値ファイルが保存されるフォルダについて
電子基準点日々の座標値ファイルは、以下のような構造のフォルダ(※)に保存されています。
/data/coordinates_F5/GPS 「電子基準点日々の座標値(F5解)」
/data/coordinates_R5/GPS 「電子基準点日々の座標値(R5解)」

※さらに、西暦年毎のディレクトリに格納されています。

電子基準点日々の座標値データ解説
 国土地理院では、電子基準点の観測データを日々解析しており、その結果得られた座標値を「電子基準点日々の座標値」として提供してます。現在の解析ストラテジ(第5版:F5解)は2021年4月に以前の解析(第4版:F3解)より変更されました。変更以前のデータも現在の方法で再解析を実施し、全ての期間において「電子基準点日々の座標値(F5解)」を提供しています。
 なお、「電子基準点日々の座標値(F3解)」は2022年3月31日の解析をもって更新を終了しました。


IGS精密暦のファイル名について
IGS精密暦ファイルの名称は、定められた規則に従ってつけられています。
ファイルはUNIX-COMPRESS形式で圧縮されています。

      igswwwwd.sp3 : IGS作成のGPS軌道情報ファイル。
      igs  : IGS作成の最終暦であることをあらわす固定のコードです。
      wwww  : 軌道情報のGPS週を表します。
      d  : 曜日を表します。(0:日曜日 ~ 6:土曜日)
      sp3  : IGS精密暦ファイルをあらわす固有の拡張子です。

IGS精密暦の格納フォルダについて
IGS精密暦は、以下のような構造のフォルダ(※)に保存されています。
/data/IGS_products

※さらに、GPS週毎のディレクトリに格納されています。


対流圏遅延量推定値のファイル名について
対流圏遅延量推定値ファイルの名称は、一定の規則に従ってつけられています。
ファイルはgzip形式で圧縮されています。
      F5**Gyyyydoynnnn.TRP.gz : 対流圏遅延量推定値ファイル
      **  : クラスターの種類
      yyyy  : 観測した年
      doy  : 観測した日付(1月1日からの連続日)
      nnnn  : 解析回数(例:0000は1回目の解析、再解析後末尾の数字が1ずつ増える)
      TRP  : 対流圏遅延量推定値ファイルであることを表す拡張子
      gz  : gzip形式の圧縮ファイルであることを表す拡張子

対流圏遅延量推定値ファイルが保存されるフォルダについて
対流圏遅延量推定値ファイルは、以下のような構造のフォルダ(※)に保存されています。
/data/trp_F5/GPS
※さらに、西暦年毎、通算日毎のディレクトリに格納されています。

対流圏遅延量推定値のデータ解説
国土地理院では、電子基準点の観測データを日々解析しており、その結果得られた対流圏遅延量推定値を提供しています。
各観測点につき、1時間毎に対流圏遅延量を、3時間毎に大気遅延勾配を推定しています。
マッピング関数にはVMF1を、大気モデルにはECMWFの数値気象モデルを使用しています。
詳細は、解析ソフトウェアであるBernese 5.2のマニュアルを御確認ください。
対流圏遅延推定値ファイルは一定のデータ長を持つ11列から成り、各列のフォーマットは、左から以下の通りです。
① 観測局英語名称:16 文字以下のローマ字表記。
② 解析フラグ:観測局の解析上の分類ですが、ここでは特に意味はありません。
③ エポック:④以後はこの時刻での値です。この時刻から次行の時刻(同一観測局に限る)までの任意の時刻における④以後の値は、この行の値と次行の値とを直線で内挿した値となります。
④ 天頂遅延量の初期値(単位:m)
⑤ 補正量
⑥ 補正量のrms
⑦ 推定される天頂遅延量
⑧ 北方向への大気遅延勾配パラメータ
⑨ ⑧のrms
⑩ 東方向への大気遅延勾配パラメータ
⑪ ⑩のrms

電子基準点以外の観測データについて
電子基準点以外のGNSS観測点のデータは以下のディレクトリ(※)に格納されております。
/data/EXT_data/GRJE_3.02,GRJE_2.11,GR_2.11,G_2.11
観測点の機器の性能により観測している衛星系がそれぞれ異なるため、ディレクトリに観測データがない点がございます。また、予期しない欠測等で観測データがない場合がございますのでご了承ください。
※さらに、西暦年,通算日毎のディレクトリに格納されています。

民間等電子基準点関連のデータについて
一部の民間等電子基準点の観測データと日々の座標値を公開しております。
観測データについては「電子基準点以外の観測データについて」をご確認ください。なお、格納された観測点のうち、ファイル名の先頭にCがつくものが民間等電子基準点です(A級・B級の観測点であっても、Cで始まります)。
民間等電子基準点の日々の座標値は以下のディレクトリに格納を予定しております。
/data/EXT_data/coordinates_F5_PCORS/(YEAR)
※ 提供する民間等電子基準点のデータについて、利用者がデータを用いて行う一切の行為(解析結果の利用を含む)について、民間等電子基準点の被登録者は何ら責任を負うものではありません。