日々の座標値


解析種別
電子基準点
年の指定



観測点フィルタ


都道府県、観測点番号を指定すると一致した電子基準点だけを選択することができます。

都道府県
観測点番号(最大6文字)



電子基準点日々の座標値ファイル名について
日々の座標値ファイルの名称は、一定の規則に従ってつけられています。
      nnnnn[n].yy.pos : 日々の座標値ファイル
      nnnnn[n]  : 電子基準点の番号(5または6桁)です。
      yy  : 観測した日の西暦下2桁を表します。2013年では13となります。
      pos  : 座標値ファイルであることを表す固定の拡張子です。

日々の座標値データ解説   

 国土地理院では、電子基準点の観測データを日々解析しており、その結果得られた座標値を「電子基準点日々の座標値」として提供してます。現在の解析ストラテジ(第5版:F5解;Takamatsu et al., 2023; 村松ほか, 2021)は2021年4月に以前の解析(第4版:F3解;中川ほか, 2009)より変更されました。変更以前のデータも現在の方法で再解析を実施し、全ての期間において「電子基準点日々の座標値(F5解)」を提供しています。「電子基準点日々の座標値(F5解)」についてはこちらをご覧ください。
 なお、「電子基準点日々の座標値(F3解)」は2022年3月31日の解析をもって更新を終了しました。

電子基準点日々の座標値とIGS解の比較

 「電子基準点日々の座標値(F5解)」は、準拠する測地基準座標系としてITRF2014としています。図は、電子基準点「石岡」における「電子基準点日々の座標値(F5解)」とIGS解(※)の差となり、両者の解の整合性を示しています。なお、2022年11月27日以降、IGS解が公開されていないため、図の更新を一時的に停止しています。次の更新はIGS解公開後を予定しています。「電子基準点日々の座標値(F5解)」の更新は通常どおり行っています。
※IGS(国際GNSS事業)が公開するITRF2014の実現値として高い確度がある座標値

対流圏遅延量推定値



電子基準点のクラスター分けリストはこちらを参照願います。

解析種別
解析クラスターの指定
年月日の指定(UTC)


対流圏遅延量推定値のファイル名について
対流圏遅延量推定値ファイルの名称は、一定の規則に従ってつけられています。
ファイルはgzip形式で圧縮されています。

F5**Gyyyydoynnnn.TRP.gz   : 対流圏遅延量推定値ファイル
**  :  クラスターの種類
yyyy  :  観測した年
doy  :   観測した日付(1月1日からの連続日)
nnnn  : 解析回数(例:0000は1回目の解析、再解析後末尾の数字が1ずつ増える)
TRP  :  対流圏遅延量推定値ファイルであることを表す拡張子
gz  :  gzip形式の圧縮ファイルであることを表す拡張子

対流圏遅延量推定値のデータ解説

国土地理院では、電子基準点の観測データを日々解析しており、その結果得られた対流圏遅延量推定値を提供しています。
各観測点につき、1時間毎に対流圏遅延量を、3時間毎に大気遅延勾配を推定しています。
マッピング関数にはVMF1を、大気モデルにはECMWFの数値気象モデルを使用しています。
詳細は、解析ソフトウェアであるBernese 5.2のマニュアルを御確認ください。
対流圏遅延推定値ファイルは一定のデータ長を持つ11列から成り、各列のフォーマットは、左から以下の通りです。
① 観測局英語名称:16 文字以下のローマ字表記。
② 解析フラグ:観測局の解析上の分類ですが、ここでは特に意味はありません。
③ エポック:④以後はこの時刻での値です。この時刻から次行の時刻(同一観測局に限る)までの任意の時刻における④以後の値は、この行の値と次行の値とを直線で内挿した値となります。
④ 天頂遅延量の初期値(単位:m)
⑤ 補正量
⑥ 補正量のrms
⑦ 推定される天頂遅延量
⑧ 北方向への大気遅延勾配パラメータ
⑨ ⑧のrms
⑩ 東方向への大気遅延勾配パラメータ
⑪ ⑩のrms

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出典



  • Takamatsu, N., Muramatsu, H., Abe, S., Hatanaka, Y., Furuya, T., Kakiage, Y., Ohashi, K., Kato, C., Ohno, K., and Kawamoto, S. (2023) New GEONET analysis strategy at GSI: daily coordinates of over 1300 GNSS CORS in Japan throughout the last quarter century. Earth Planets Space 75, 49.
  • "https://doi.org/10.1186/s40623-023-01787-7"
  • 村松弘規, 髙松直史, 阿部聡, 古屋智秋, 加藤知瑛, 大野圭太郎, 畑中雄樹, 撹上泰亮, 大橋和幸 (2021) 新しいGEONET解析ストラテジによる電子基準点日々の座標値 (F5 解・R5 解) の公開. 国土地理院時報 134, 19-32.
  • 国土地理院時報(2021,134)
  • 中川弘之, 豊福隆史, 小谷京湖, 宮原伐折羅, 岩下知真子, 川元智司, 畑中雄樹, 宗包浩志, 石本正芳, 湯通堂 亨, 石倉信広, 菅原安宏(2009)GPS連続観測システム(GEONET)の新しい解析戦略(第4版)によるルーチン解析システムの構築について 118, 1-8.
  • 国土地理院時報(2009,118)