FAQ(よくある質問)

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  ウェブユーザインタフェースを利用して観測データ等をダウンロードするために必要なユーザー登録について

 IDとパスワードが分かりません。

 IDとパスワードはどうすればもらえますか?

 仮登録メールが届きません。

 IDとパスワードを入力しても「ログイン」できません。


  提供データに関連して

 どんなデータを入手できますか?

 電子基準点リアルタイムデータを入手したいのですが

 IGS精密暦とは何ですか?

 ダウンロードできません。ダウンロードしたデータが使用できません。

 この電子基準点データを利用して公共測量ができますか?

 一周波のGPS受信機を持っていますが,電子基準点のデータは利用できますか?

 電子基準点以外のGNSS観測点の観測データを入手したいです。


  「日々の座標値」に関して

 「日々の座標値」とは何ですか?

 電子基準点の「測量成果」と「日々の座標値」の違いは何ですか?

 「電子基準点日々の座標値」のF2解,F3解,F5解の違いは何ですか?


  電子基準点に関して

 電子基準点の配置状況を教えてください。

 電子基準点で受信の障害物を示す情報はありますか?

 電子基準点の受信機,アンテナの種類を知りたいのですが。

 付属金属標とは何ですか?

 電子基準点の標高値はどの部分を指しますか?

 「アンテナ高」とは何ですか?

 基準点成果等閲覧サービスでは”アンテナ高”が数cmですが,約5mの高さではないのですか?

 電子基準点の標高について

 電子基準点の「基準点コード」と「電子基準点番号」の違いは何ですか?

 「PCV補正」とは何ですか?

 GNSS基線解析のときに電子基準点のアンテナ情報が入りません


Q:IDとパスワードが分かりません。
A:
国土地理院共通ログイン管理システムの利用登録をされている場合は共通のID・パスワードをご利用いただけます。国土地理院共通ログイン管理システムの利用登録をされていない場合は、[利用登録]をお願いします。

Q:IDとパスワードはどうすればもらえますか?
A:
国土地理院共通ログイン管理システムの利用登録を行うと、IDとパスワードが発行されます。
登録方法については、国土地理院共通ログイン管理システムに関するFAQでご確認ください。

Q:仮登録メールが届きません。
A:
お使いのメールのフィルタリング機能※で当該メールが受信拒否されている可能性があります。
仮登録メールの発信元である gsi-ninsho@mail.gsi.go.jp またはドメインである mail.gsi.go.jp からのメールをフィルタリング機能で受信しない設定になっていないかご確認ください。
受信拒否の設定になっている場合は、 gsi-ninsho@mail.gsi.go.jp からのメールが受信できるよう設定し、再度登録を行って下さい。

フィルタリング機能は、メールサーバで行う場合やメールソフト等で行う場合があり、それぞれの環境により異なります。

Q:IDとパスワードを入力しても「ログイン」できません。
A:
ID・パスワードの入力時には以下のことにご注意ください。
①直接入力による誤り
1「イチ」I「アイ」l「エル」、O「オー」0「ゼロ」等、紛らわしい文字の誤りや、大文字小文字の誤り、1バイト2バイトの誤りがないよう入力をお願いします。
②コピーアンドペーストの誤り
本登録完了メールに記載されたIDとパスワード(PWD)は「ID = ********」や「PWD = ******」のようになっています。IDやパスワードは、「********」の部分です。IDやPWDの文字を含めてコピーしたり、********の前にある1バイトスペースも含めてコピーしたりしないように注意して下さい。
また、登録後2年間、一度もログインがなかった場合はアカウントが削除されますので、その際は再登録をお願いします。

Q:どんなデータを入手できますか?
A:
提供情報内容にありますのでそちらをご覧下さい。

Q:電子基準点リアルタイムデータを入手したいのですが
A:
国土地理院で電子基準点リアルタイムデータ(以下「リアルタイムデータ」という。)を提供する電子基準点は約1,300点です。
リアルタイムデータの提供は、国土地理院から配信機関へ行われており、利用者の方への提供は、配信機関から位置情報サービス事業者への配信を通じて行われています。位置情報サービス事業者は、リアルタイムに高精度で位置を求めたいユーザに対して仮想基準点方式等による位置情報の提供サービスを行っていますので、データの利用に関しましては各位置情報サービス事業者へ直接お問い合わせ下さい。
国土地理院では公益社団法人日本測量協会を配信機関に選定し、公益社団法人日本測量協会では、位置情報サービス事業者と配信の契約を結んでいます。

Q:IGS精密暦とは何ですか?
A:
IGS(International GNSS Service:国際GNSS事業)はIAG(International Association of Geodesy:国際測地学協会)により,1994年に設立された組織です。
IGSでは,測地学・地球物理学等の研究活動を支援するために,各国関係機関の協力のもとで,世界各地の研究者にGPS,GLONASS,ガリレオ等測位衛星に関する情報を提供することを目的としています。 IGSでは,世界各地に配置された観測局ネットワークのデータを用いて,測位衛星の精密な軌道情報を定常的に計算しています。この精密軌道情報をIGS精密暦と呼んでいます。
IGSの活動は,300を越えるGNSS観測局,4箇所のグローバルデータセンター,10箇所の解析センター等,測地学研究を行う各国の研究機関の国際的な協力の下に運営されています。
国土地理院は地域準解析センター,観測局データ運用センターとしてIGSの活動に参加しています。
IGSの中央事務局は,米国NASAのジェット推進研究所(JPL)に置かれています。

GNSS (Global Navigation Satellite System) :GPS,GLONASS,ガリレオ等,測位衛星システムの総称。

Q:ダウンロードできません。ダウンロードしたデータが使用できません。
A:
ダウンロードメニューの中の「事前に必要なこと」のページを参照ください。

Q:この電子基準点データを利用して公共測量ができますか?
A:
世界測地系を採用した改正測量法の施行日(平成14年4月1日)より,電子基準点の成果が,公共測量等にも使用可能な基本測量成果となりました。それにより,電子基準点データ(RINEXデータ)も公共測量にご利用頂けます。なお,「日々の座標値」は電子基準点成果(測地成果2011)とは異なります。

Q:一周波のGPS受信機を持っていますが,電子基準点のデータは利用できますか?
A:
利用できます。当サービスで提供する電子基準点データは,L1,L2の二周波データです。L1位相のデータを含みますので,データからL1位相のみ取り出して使用することが出来ます。
L1で行う1周波の解析については,お手持ちの解析ソフトの説明書を参照してください。

Q:電子基準点以外のGNSS観測点の観測データを入手したいです。
A:
電子基準点以外のGNSS観測点(機動観測点、GNSS固定点、民間等電子基準点など)の観測データはFTPサイトで公開しております。
格納先ディレクトリなどの詳細はFTPによるデータ取得についてをご覧ください。

Q:「日々の座標値」とは何ですか?
A:
電子基準点で受信した測位衛星の信号(観測データ)を解析して、電子基準点の位置を求めたものです。「日々の座標値」は、その日の電子基準点の位置を、世界的な座標系に基づいて数値(座標値)で表したものです。

Q:電子基準点の「測量成果」と「日々の座標値」の違いは何ですか?
A:
電子基準点の「測量成果」とは標石基準点の「測量成果」と同義で,公共測量等に使用できます。基本的には値を変更することはありません。大幅な地殻変動などにより電子基準点の位置が大きく移動した場合に限り値を変更することがあります。一方,「日々の座標値」は電子基準点の日々の観測データを基線解析した結果の値です。電子基準点の位置が日々どのように変化しているかを見ることができ,研究等に使われています。「日々の座標値」は電子基準点成果(測地成果2011)とは異なりますので公共測量等に使用することはできません。

Q:「電子基準点日々の座標値」のF2解,F3解,F5解の違いは何ですか?
A:
「電子基準点日々の座標値」につけられている「F5」等は解析ストラテジの名称です。F2解,F3解,F5解では主に,解析時の固定点の計算方法,座標系,アンテナ位相特性モデル等が異なっています。座標系は,F2解でITRF2000,F3解でITRF2005,F5解でITRF2014を使用しています。F5解についての詳細はこちらをご覧ください。

Q:電子基準点の配置状況を教えてください
A:
電子基準点の配置状況は,「提供サービス」の「電子基準点検索」画面で調べることができます。
「電子基準点検索」画面で,地図からの選択,観測局一覧あるいは観測局検索で電子基準点の配置状況が確認できます。
「地図からの選択」での確認は,表示地区変更のプルタブで,全国または各地域の地図を選んで,地図上の赤いポイントマークをクリックすることで,電子基準点名と点番号が確認できます。    
「観測局一覧」での確認は,全国電子基準点の点名・点番号一覧が表示されますので,その中から確認できます。
「観測局検索」での確認は,電子基準点番号,基準点コードでの検索の他に,行政一覧による検索も可能です。行政一覧による検索では選択された都道府県の電子基準点一覧が表示されます。複数の検索条件を入力すると,すべての条件を満たした情報が表示されます。

Q:電子基準点で受信の障害物を示す情報はありますか?
A:
提供サービスページでは,電子基準点の上空視界写真,天空図(スカイプロット)を公開しています。上空視界写真は撮影した時期や解像度が異なります。
スカイプロットでは,衛星からの信号がマルチパス等によって遅延する度合いを色によって示しています。また,軌跡(線)が途切れている場所は,信号が障害物によって受信できていない部分です。スカイプロットは,3年前,1年前,半年前,3ヶ月前及び最新の情報を公開していますので受信の状況を確認する際に参考にして下さい。
また,必要であれば点の記を参考にしていただくとともに,現地踏査を行って上空に障害物がないかを確認 してください。なお,電子基準点はできるかぎり観測条件が良好な場所に設置していますが,樹木の生長,構造物の設置等,設置後に周囲の状況が変わり受信の障害が生じる場合もあります。成長した樹木については管理者の了解をいただいた上で伐採するなど,観測状況の改善にはできる限り対処しています。

Q:電子基準点の受信機,アンテナの種類を知りたいのですが。
A:
情報を取得したい電子基準点を選択後,「電子基準点情報」をクリックすることで確認できます。また,提供されるRINEXファイルのヘッダ情報に記載してあります。RINEXファイルをダウンロード後,ファイルを解凍してテキストエディタでヘッダ(ファイルの冒頭部分)をご覧下さい。
名称は原則としてIGS(International GNSS Service)のコードで記述します。IGSのコード表は下記のWebページをご覧下さい。
https://files.igs.org/pub/station/general/rcvr_ant.tab
例えばヘッダに受信機TRIMBLE ALLOY,アンテナTRM159900.00と記述されていた場合,IGSのコード表より以下のようになります。
TRIMBLE ALLOY     GPS L1/L2/L5 GLO L1/L2/L3 GAL E1/E2/E5ab/E6
BDS B1/B2/B3 IRNSS L5/S1, QZSS, SBAS,
672 channels, Maxwell 7
TRM159900.00 GNSS-Ti antenna with choke rings; p/n 159900-00;
switchable MSS filter in LNA; GPS: L1/L2/L5;
GLO: L1/L2/L3; GAL: E1/E2/E5ab/E6; BDS: B1/B2/B3

公共測量等でのPCV補正適用に伴い,2005年7月1日よりRINEXヘッダに記述されるアンテナ名に"GSI"が追記されました。

Q:付属金属標とは何ですか?
A:
電子基準点基礎のコンクリート部には,円形の金属標が設置してあります。これが「付属金属標」です。
付属金属標の上ではGNSS連続観測は行われていませんので,付属金属標のGNSS観測データ(RINEXデータ)はありません。
付属金属標は,山間部で新点を設置するときなどGNSS測量が行えない際に,セオドライトを使用した測量で既知点として使用することを目的に設置しております。
「基準点成果等閲覧サービス」では,電子基準点名の頭に"(付)"記号を付した名称で付属金属表の測量成果を公表しています。ただし付属金属標成果算出のための観測が行われていない点については,成果のご利用はできません。
ほとんどの電子基準点では,電子基準点と付属金属標の標高は約5mの差があります。付属金属標の標高は,電子基準点設置場所の地表面のおおよその標高と一致します。

Q:電子基準点の標高値はどの部分を指しますか?
A:
国土地理院の電子基準点「測量成果」の標高値が示している箇所は
「測量成果の標高値 = GNSSアンテナの底面の中心の位置」です。
GNSSアンテナは電子基準点のピラー(約5m)の上に設置されたアンテナ架台に取り付けられています。そのため,
「電子基準点設置場所の地表面の高さ + ピラーの高さ + 架台の高さ = 測量成果の標高値(アンテナの底面位置)」
となります。

Q:「アンテナ高」とは何ですか?
A:
電子基準点を既知点とした公共測量等では2005年7月1日より,PCV補正を使用しています。PCV補正の詳細はこちらをご覧ください。

Q:電子基準点成果では”アンテナ高”が数cmですが,約5mの高さではないのですか?
A:
「基準点成果等閲覧サービス」や測量成果にありますアンテナ高とはアンテナ定数(アンテナ底面から位相中心(正確にはL1の位相中心)までの高さ成分のみの補正値)のことを指します。また,標準的なピラーの高さは約5mですが,電子基準点周辺の環境や状況によっては高さが異なる場合があります。

Q:電子基準点の標高について
A:
電子基準点の標高の詳細はこちらをご覧ください。

Q:電子基準点の「基準点コード」と「電子基準点番号」の違いは何ですか?
A:
「電子基準点番号」は5または6桁の番号で,電子基準点全体を管理する番号です。上2桁は設置年度の西暦下2桁からなります。一方,「基準点コード」は13桁で表しており電子基準点や三角点・水準点等,国土地理院の基準点すべてを一括して管理する番号です。電子基準点の測量成果を検索される場合にはこちらの基準点コードをお使い下さい。また,測量成果を持つ「付属金属標」には,電子基準点とは別に「基準点コード」が付されています。

Q:「PCV補正」とは何ですか?
A:
アンテナは,位相中心と呼ばれる位置で入射する電波の位相を測定しています。そのため,信号にとってのアンテナの位置はこの位相中心になります。 アンテナに入射する電波は,その入射角度によってわずかに位相が変化するため,それに伴ってアンテナの物理的な底面に対する位相中心の位置も変動します。 この変動を「PCV(Phase Center Variation ; 位相中心変動)」と呼び,入射角に応じて位相のずれを補正することで位相中心の変動を補正することをPCV補正と呼びます。
位相のずれはアンテナの機種によって異なるため,各々のアンテナに対して理想的な観測状態でのずれを算出します。こうして求められた位相のずれのモデルをアンテナ位相特性モデルといいます。 基線解析の際にアンテナ位相特性モデルを適用してPCV補正を行うことで,より精度の高い基線解析が実現されます。
2005年7月1日より公共測量等においてPCV補正が適用されました。PCV補正の詳細はこちらをご覧ください。

Q:GNSS基線解析のときに電子基準点のアンテナ情報が入りません。
A:
電子基準点は、高精度な観測を維持するためにアンテナ、受信機の交換を行うことがあります。アンテナ交換が行われた電子基準点データを使用してGNSS基線解析を実施する際に、解析ソフトで用いられるアンテナ位相特性ファイルが最新でない場合、解析ソフトウェア上で電子基準点のアンテナ名が正しく認識されないことがあります。電子基準点データを使用してGNSS基線解析を実施する際には、最新のアンテナ位相特性ファイルが適用されているか確認してください。